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イバラ

雨が降ってたら傘を差したいだろう?

おまえはどこかに向かっている、急いでいる、

その道を歩いていくという選択肢を選び、自らを世界に投げ出すことで現実を構築するという当初のえげつない目的は叶えられたのかな

おまえは自尊心を頼りに歩いていこうとするが

なぜ急ぐ

時間というのはおまえにとって枷になるというのか

雨が降ってたら傘を差したいだろう?

おまえは出発する

いや出発せねばならんのだ

いつでも要請されるんだから


おまえには荷が重いのかもしれないな













扉を開けて家を出る

前庭を通って街路に出るはず

刹那

傘のもっとも傘らしい場所、傘としてその実存が本質に先立って認められるべく、世界に広がりを見せる部分、そう雨を防ぐためにもっとも人様の役に立つその躰に、茨の棘が引っ掛かり、釣り針よろしく、食い込み、おまえが傘を動かそうにも、あらかじめ用意されていた足枷のように、嫌がらせをするというわけだ

必然的な罠であろうか

世界は何もかも決定しているというのか

それとも無邪気な偶然のせいであろうか

突如、茨の棘が現れることが悪意でなくて善意なのであろうか
おまえは言葉であらゆる物事を正当化しようとするな

おまえはそんなとき、パンを咥えて校門前をダッシュするアニメ絵の動きのように勇ましく上がりカマチに座り、左右の靴紐の長さを完璧なまでに揃えようとしなかったことを悔いるべきではない

おまえはもともと神などではなかったのだ

扉を開ければ、これから向かう街路には、見慣れた廃品回収車がパッカリ目を開き生活の音を快活に光らせ、この薄暗い朝に朗らかなようでメランコリックな、読もうとしているようで読まされているような女の声で









































と街角を日常感で染めるために

回遊魚のようにく、ね・く、ね・しているんじゃないかと訝るべきだったのだ

まるで何もなかったかのように振る舞い

素知らぬ顔で舗道へと踏み出したかったら

まず新しい傘を買いに行ってから考えなよ





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