FC2ブログ

2001年2月25日君はいなかった

君は部屋にいなかった
赤痢アメーバによる大腸8割摘出の大手術のあとの生きるか死ぬかの瀬戸際
君は病室にいた
奇跡的に死ななかった君は弱り切っていた
「8割の確率で彼女の命は危ないかもしれない」と医者は僕と彼女の母親に言ったのだった


僕がお風呂から出て部屋へ向かうと
いつも聞こえてくる君のドライヤーの音がない
君がいないから

いつも寝る前に「おやすみ」を言った後
二人だけにしかわからない秘密の合図をするけど
君はいないし
三匹のぬいぐるみも君がいないから
「おやすみ」を言ってはくれない


洗濯物を干すのは君の係で

取り込むのは僕の係りだった
でも
洗濯物は乾いてなかった
君がいないからだろうか

関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

プロフィール

安西大樹(あんざいまさき)

Author:安西大樹(あんざいまさき)

ポチッとクリックお願いしますっ!

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR